西田尚平選手レースレポート MTB全日本選手権

PAZのライダーサポートプロジェクト(サポート価格)でNotubesホイールを使用している西田尚平選手(国際自然環境アウトドア専門学校)から2013MTB全日本選手権大会のレースリポートが寄せられました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

開催日:2013年7月16日
開催場所:静岡県 伊豆修善寺日本サイクルスポーツセンター
結果:3位/11人中
【使用装備】
GIANT XTC COMPOSITE 29er 0
WHEEL 前後 Stan’s Notubes ZTR Race Gold 29er
タイヤ 前後 MAXXS ASPEN
気圧  前後1,7Bar
ドリンク グリコ BCAA
年に一度の全日本選手権に参加してきました。会場は近年行われていた長野県富士見パノラマスキー場から変わり、静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンターでの大会でした。この大会のためにオフシーズンから出来る事は全てやってきたつもりでしたが、5月中旬から約一ヶ月の間は体調不良で思うように練習が出来ませんでした。そのため大会も全くいい走りが出来ずにテンションも下がり全日本選手権への気持ちは焦るばかりでした。また、焦って練習を再開して風邪をぶり返すという負の連鎖に陥ってしまいました。練習への気持ちもネガティブになっていましたがまだ一ヶ月残っていたのと全てが上手くいく事はないし大会は待ってくれないので残り一ヶ月でなにが出来るか何が必要なのかを考えて一日一日を大切に過ごしました。
会場へは木曜日に移動しましたが、この日は試走が出来なかったので海岸沿いをチームで走って移動の疲労を取る事にしました。また、試走は金曜だけなので効率よくなるべく体力を温存する事を考えていました。コースレイアウトはアスファルトのスタートから少し登り、林の中をトラバースして4Xコースへ行き、今度はコンクリートの斜度がきつい坂を登ってからバームの下り、リーバークロス、ダブルトラックの緩い登りを登ってスタート地点に戻ってくるコースでした。試走をした時点でかなりの高速レースになることが予想出来ました。今年は高速レースに対しての苦手意識もなく、試走した時もいい感触で走れました。下りも難しくはないですが、スピードを落とさないように繋ぎをうまく走らないとコース全体のタイムが伸びないのでそこを重点的に意識して試走しました。また、ダブルレーンも何ヶ所かあったので両方走ってみて感触がいい方、最速ラインを選びながら走りました。試走は午前中に終えて昼からは宿でゆっくりしました。
大会当日の朝、いつも通り朝食前のライドに行き身体を起こしました。走っている最中はいつもなにも考えていないのですが今回はシーズンインしてからの事を思い出し、全日本までやれる事は全てやったのでレースがとても楽しみでした。レースは11:30スタート。久しぶりに昼前のレースだったので朝食をしっかり摂り、レース前には補給は摂らなくてもいいようにしました。陽射しはきつくなかったですが気温が高く暑かったのでアップは短めで強度を高めにしました。脚は軽くて心拍の反応もよかったので今日は行けると思いスタートラインに向かいました。ですがここでレース時間が変更になり、11:30から11:50に延びました。このまま招集エリア付近で軽く走るかなとも思いましたが、気温も更に上がってきたので一度チームブースに戻り身体に熱がこもらないように待機する事にしました。
その後、再び招集エリアに行き、招集を待ちました。三番にコールされスタートラインに並びました。レースはスタートループ+6周です。緊張はなく、レースで勝つ事だけをイメージしてスタートを待ちました。号砲が鳴り一気に加速して行こうと思ったらクリートが上手くハマらず少し出遅れてしまいましたが焦らず五番手で最初の平坦区間を進んでいきました。登りきる直前で少し前に出てスタートループを4番手で進みます。本コースに入ってしばらくは4人パックでレースが進んでいきましたが、急勾配の登りで少しずつ遅れはじめてしまいました。しかし焦らずレースを進めていきます。先頭の二人パックから少し離れた三位争いのパックで1〜2周目を消化しました。この時点でトップとは30秒くらい、このまま三位パックで走っていたらトップからかなり遅れてしまうと思ったので3周目に入り少しペースアップしました。そうすると単独走行になってしまい、先頭を追うにはあまり良くない形になってしまいましたが、優勝しか考えてなかったので先頭に追いつくことに集中して走りました。しばらくして二番手に少しずつ追いつきはじめて視界に入るほどの距離になりました。ですが、自分のラインミスにより転倒してタイムロスに。せっかく近づいた差が振り出しにもどってしまいましたが、これもレースと気持ちを切り替えて焦らず楽しんで走りました。ラスト2周になりもう一度ペースアップをはかり二番手に追いつこうとしましたが、なかなか追いつかなく苦しい展開になりました。けれどコース脇からの応援がとても力になり前向きな気持ちで走れました。ラストラップに入り二番手とのタイム差は変わらず、ですがレースは最後までなにが起きるかわからないので全力で踏み倒してゴールしようと思い力を振り絞ります。結果は三位。悔しかったですが今出せる最高の走りが出来たと思います。全日本のスタートラインに立てたのも僕だけじゃ絶対に立てなかった。本当に周りの方に支えられて立ててレースが出来ました。ありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。

 

西田 尚平
 
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このMTB全日本選手権で3位と好成績(1位との差も1分20秒程度)をおさめた西田選手は 今年のMTB世界選U23代表に選ばれました!

DoRideでは、若い道産子ライダーが日本の代表として派遣される大会。その費用の自己負担(日本代表なのに全額支給されません)の一部を募金でまかなおうという取り組みをしています。 下記のページでご参照くださいね! DoRide WEB DoRideは北海道でMTBレース等を手がける非営利運営団体です。少しづつMTBの競技人口を増加させ、MTBレースを広く浸透させる事を目標としていますwww.doride.org

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