山本和弘選手レースリポート Bike the Race(GER)-Heubach

ワールドカップの次にランク付けされているUCIclassHCクラスのレースに参戦してきた。開催場所はドイツの田舎町で田園風景が広がる中にポツンと して現れる街で、ほんわかした雰囲気を感じることのできる街での開催だった。コースは2kmのロングヒルクライムを登って、同時開催のDHのコースを下っ てくる上半身に疲労の溜まりやすいコース設定になっていた。DHのコースは斜度も急でレース後半はブレーキコントロールに集中しないと一瞬でレースを強制 終了させられてしまうようなコースだった。ここを7周回で競い、結果は24位。UCIポイント2を獲得した。今年初めての自力でのポイント獲得もうれし かったが、何よりもレース内容の良いレースでとても良い感触を掴んでゴールすることができた。
今回はレース前日に5分強のショートレースがあるという事で、刺激を入れる意味で参加した。日本でもこのような短いパワーレースも開催する事で競技力向 上になると感じた。レース前日はとても良いイメージを持った状態で過ごすことができた。気温が30℃を越していたが、これが身体の動きを良くし気持ちも上 げる事ができた。
レースのスタートは5列目で先頭が見える位置でスタートした。今回はいつもUCIポイントの事が常に頭にありレースを楽しめていない事に気がついた ので、ポイントの事よりもレースを楽しむ事に気持ちを切り替えてレースを走った。スタート後はワールドカップのような混雑もなくスムーズにレースが始まっ ていった。はじめの登り坂は1列棒状でミスすることなく登っていった。はじめのストレートの登り坂を登ると緩斜面の登り坂があったのだが、スタート直後は 皆も元気でパワー任せに走っていき、なかなか前に行くことができなかった。耐えて耐えての時間が続いた。坂を登ると一気にDHコースでコースを下ってい く。ギャップが大きく、根っこがランダムにあるコースでは29インチバイクはとてもスムーズにクリアしていくことができた。下りではとても落ち着いて走る 事ができ、次の展開を考えながら走っていった。

 
 
 
 
 
 
 
2周目になると、一気に周りの選手のペースが落ちるのがわかった。ここぞとばかりにペースを少し上げてダンシングを織り交ぜながら登り坂を登っていっ た。息はあがるが集中できているのを感じながらの時間が続いた。3・4周するうちに前の選手が見えては抜いていくという良い展開になっていった。レース前 にやっていったトレーニングの効果も感じながらの走りはとても楽しむ事ができた。レース途中で『あと2人でポイント圏内!』の声が聞こえた時はゾクゾクと なるのがわかった。そこから前に選手が見えてからはがむしゃらに前を追っていった。そして、追い付くと互いに前を譲らない走りが6周目とファイナルラップ の間続いた。隙があれば前に出て逃げて、後ろにいる時はプレッシャーをかけながらの展開がゴールの最終局面まで続いた。ゴールスプリントは負けてしまった が、自分のすべてを隠すことなく走れた事にゴール後良い満足感を得る事ができた。オリンピック枠に関係するポイントに少しでも貢献できたことに喜びを感じ た。トレーニングの効果、バイクポジションの身体との合致を体感しながらのレースは次につながる良いきっかけになったと感じている。1年に1回あるかない かのとても大切な1日になった。そして、忘れることのない1日になるだろう。あと、ヨーロッパで走るレースはワールドカップ2つだけ。万全の状態でレース に臨み、最高の状態で日本に帰国したいと思います。

 
 
 
 
 
 
 
使用機材

バイク:

CANNONDALE

FLASH29er Mサイズ

サスペンション:

CANNONDALE

LEFTY 29er 100mm XLR

チェーン:

KMC

X10SL

チェーンオイル:

EVERS

CARBON CHAIN SPRAY「DRY」

サングラス:

ADIDAS

「Evel eye Halfrim Pro」

タイヤ:

MAXXIS

FR 「ASPEN29×2.1  前2.2bar,2.2bar

ヘルメット:

BELL

「VOLT」

ブレーキ

MAGURA

Marta SL Magnesium

ペダル:

VP ONE

サドル:

FI’ZI:K

TUNDRA

ハンドル&プーリー KCNC

ホイール:

NoTubes

NoTubes ZTR 29er RACE GOLD(PAZ提供)

ボディーメンテナンス:

COMPEX

インソール

CONFORM’ABLE

グローブ&ソックス

SUGOi

シューズ

MAVIC

フーリー

バイクキャリア

PIAA

TERZO

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